“ 声 ”
坪内 宏瑛 君の“ 声 ”
坪内君は、4年制大学で電気系を学び、卒業後に本校システム制御学科に入学した経歴の持ち主。 高校卒業後に入学する学生が多い本校では異色の経歴ですが、 ある時は年上ならではの話題を提供し、ある時はボケ役もおまかせのムードメーカー。 そんな坪内君に、卒業を間近に控えた時期に、お話をうかがいました。
きっかけ
---工科短期大学校を知ったきっかけを教えてください。
「知ったきっかけは、4大卒ということで学費が安いところを探していて、県立・公立で、
実家の千葉から交通の便という意味で近いところ、あまり遠くないところで探して、
山形と長野に絞ったんですよ。」
---山形と長野に絞ったということは、こういう学校の存体はあらかじめ知っていたのですか?
「はい。」
---そのきっかけはなんだったのですか?
「それは父から教えてもらい、知っていました。
それで、山形も長野も観光で行ったことはあったんですが、どっちがいいかと考えた時に、
前の大学で知り合った友達が長野出身ということで、長野近いからいいよという一言で決めました。」
4年制大学との違い
---その前の大学についてなんですが、前の大学で学んだことと、
本校で学んだことの違いというものはありましたか?
「一番違うと感じたことは、4年制大学はどうしても座学がメインなんです。今の時代、座学よりも
実技のほうが大事かなということで、強みだと感じました。」
---それは、実際に学んでみてどうでした?
「そうですね。普通の4年制大学で学べないことって、たくさんあったと思います。
特にシーケンス(制御)の授業とか、向こう(卒業した大学)でもやったことがなかったので、
すごく面白かったです。」
---今後、就職する企業でどんな仕事をするか現時点では具体的にはわからないと思いますが、
実務的な面で工科短期大学校で学んだことは役に立ちそうですか?
「仕事は、生産ラインの制御となるので、シーケンス(制御)が一番大事だと思います。
そういう基本的なことを身に着けるには、結構良かったと思います。」
年上だからこそ
---仕事に就いてからもたくさん学ぶことはあると思いますが、4大の方が良かったと思う点は何ですか?
「向こう(卒業した大学)は、マンモス校なんですよ。結構な人数がいるので、授業もかなり大人数(の学生)で、
先生が一人二人なんで、こちら(工科短大)だと少人数制で、それぞれに良さがあると思います。
向こう(卒業した大学)はマンモス校なので友人がたくさんできるということがありましたが、
こちらは少人数で地元出身者が多いということで、その輪に溶け込めるかが心配でした。」
---坪内君本人としては、その輪に溶け込めたと?
「年上ということもあって、自分から積極的に話しかけていこうと思いました。」
---その年齢の違いということが、学校生活になにか影響を及ぼしましたか?
「これといって、気にすることはなかったというか、ちょっと話す内容とかが
ジェネレーションギャップなところがあるんですが、基本的なところは変わらないと思います。」
---それは気の持ちようということですか?
「気の持ちようや、持ってる趣味とかも関係あると思います。」
---坪内君本人としては、みんなとワイワイできるものを持っていたということですね。
「(卒業した大学が)マンモス校のおかげで、いろんなタイプの人と話せるようになったと思います。」
---それは4大で体験したことがプラスアルファになり、
本校に入学してからも相乗効果として表れているということでしょうか?
「今、溶け込めているのはそのおかげかもしれません。」
就職への意識
---これから長野県内の企業に就職するのですが、地元に戻る・他県に移るなど、
いろいろな選択肢の中で、長野県内企業で働く決心が付いた理由はなんですか?
「決まった時期もありますが、自分がやりたい仕事というものが、4年制(大学)のときに比べると、
はっきりと明確になっていたので、そういった仕事ができるラストチャンスと考え、決めました。」
---就職に対する意識は、4年制大学時代と今とでは違いますか?
「前のときは、浮かれていた感じですかね。地に足が着かないというか。」
---今度はもう決心が付いたと?
「そうですね。この2年間、よく考えるようになりました。
考えて、自分はこういうことがしたいんだと、気づけたと思います。」
---それでは、これから新たに何か学ぼうとしている人たちへ、
自分なりに気づいたこと、良かったなあと思うことなどがあれば教えてください。
「学生生活が長かったですが、何ごとも熱意がないと、学ぶ気がないと、
覚えられないと思います。」
---年齢を重ねた分、問題意識も持てたということも?
「ありますね。」
---今後も長野県内企業で働くということで、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。